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渡来人、読文学。

中国史や野球、マンガや小説、アニメなどの感想についてのブログです。

【慶賀】北海道日本ハムファイターズ移転確定。

野球

 ファイターズファンとして、放言させて頂きます。

 慶祝!ファイターズ!!

 ファンとしてこれほど喜ばしい日があっただろうか!

 

●何故?札幌ドームでは問題なの?

 問題は、札幌ドームというものがどういう理由で建設された建物なのかということに起因するものです。ぶっちゃけて言ってしまうと「ワールドカップ開催のためにスタジアムを建てたいけど、サッカーだけじゃWC後の採算の見込みが立たないから野球も出来る球場にして球団の準フランチャイズとして誘致しよう」という行き当たりばったりの計画で立てられた建物であるということに起因しています。この政治的制約のせいで、大きな二つの問題が持ち上がりました。

 それの一つが「サッカー、野球双方の球場は非開閉型ドーム球場では良い球場として両立し得ない」ということです。日本ハム金子誠選手は守備の名手としては歴史に残る人でした。彼は札幌ドームの人工芝を「コンクリートに絨毯を敷いているようなもの」と表現して徹底して改善を求めましたが、サッカーの天然芝を運用できなくなるという理由から、これは却下され、彼は移転後5年で股関節と膝近辺から悪化して満身創痍になり、晩年は守備が難しいような状態でした。また彼以外も何人もの外野手が下半身を壊して移籍していきました。また、こちらでは優先された格好のサッカー場としても問題が多くあります。サッカーであれば本来的にはもっと近くで見られる方が好ましいのにグラウンドが遠いなどの問題がありますし、また、これは野球とも共通の問題ですが席の形状や安定性などにも乏しく、ライトアップが不完全なため暗いスタジアムであるという問題も抱えていました。つまりどっちに使用するにも帯に短し襷に長しという球場で、そもそもが「物件としての価値」として、全く良いものとはいえないのがあの球場です。

 そして、もう一つが「折衷案にするという選択そのものが採算面で最悪のものだったこと」です。実は札幌ドームはまだ経営がマシな方で、WC後、人口の多くない地域に立てられたほとんどのスタジアムにおいて採算を割り赤字になっている現状がありますが札幌だけは黒字でした。しかし、この採算というのは移動式の天然芝を口実として、サッカースタジアムとしても野球場としてもあり得ない高額の維持運用費用(一時は移動の費用を野球側が被るという謎の事態もありました。)を含むもので、ファイターズは優勝するたびに優勝給の捻出が難しくなり人材セールをする変な球団として認知され、コンサドーレは他クラブよりも育成に力を発揮し、また他のクラブなら儲かるとは言えないまでも採算が取れてもおかしくない位の動員をしても、搾取が酷いので採算が中々難しい状態が続いています。

 この上両法人が開催試合分のネーミングライツ収入、広告収入を得たいとの提案に更に札幌市側から提示されたのが「スポーツだけの利用ではないので広告権は札幌市が有する」という謎の決定であり、開催試合分の店舗収入が得たいという提案は蹴られました。また、場内に両スポンサー会社の出店求めましたが、それも「抽選を必要とする」と言われ、断られました。その上で、かつて奴隷契約と言われた野球の横浜スタジアムの数十倍という使用料をそれぞれが開催試合割りで負担することになったのです。

 更に球場の集客上の問題でもあった「誘致した少年ファンの親御さんがファールボールに当たってケガをされた問題」では、何故か札幌ドームの法人だけが逃げ切り全責任をファイターズ側が被ることになりました。

 繰り返すようですが、野球、サッカーの双方にとって良くない選択肢ばかり提示されて来ました。ハッキリ言って両スポーツのファンは仮にどんな良い条件が提示されようと、それ以外の問題から既に札幌ドームという物件と第三セクそのものに限界なのです。

 

●他の運用はどうなの?

 他の運用法においても、最悪です。そもそも札幌ドームは野球とジャニーズでしか埋められないといわれた不毛の施設なのです。何故なら地下鉄が延伸されていないから結構な距離歩かされるので、野球の行われる夏期はともかく、冬期などの運用は論外であり、他のアイドルや歌手は客席を埋められない絵面が報道されるのを避けるため、札幌ドームを徹底的に避けているのが現状です。(先頃も、モー娘。のライブが悪天候によるメンバーの移動不可能で中止になった際に「航空機の問題で来れなくなったファンが居た関ジャニのライブ」に移動するモー娘。ファンが居て客席を埋めたことが美談になっていましたが、そもそものアクセスがそういうレベルなのです。)

 つまり、避けられているのに何故かは知らないが横柄な態度をとって居たのが札幌の第三セクであります。

 

●今の移転案の内実はどうなっているの?

 真駒内、北大案については我々が憂慮すべきような問題はありません。実のところ利用権とボールパーク構想が小さくなる可能性があると言うだけで、アクセス面では向上が期待出来ますし、後は予算と自治体との問題となります。ちなみに北大は札幌ではなく国と北海道の土地なので、札幌が介入する余地はないです。

 さて、北広島の場合、アクセスの問題が取りざたされている当問題でありますが、実のところさしたる問題とは思えないというのが正直なところです。というのも、公共のアクセスルートを確認したところ、現状よりアクセスが悪化すると断言しうる環境にあるのは、豊平区民と清田区民、東豊線完全直通だった一部の札幌市民だけでしょう。南北線沿線民は何にせよ札幌ないし大通で乗り換え不可避なのは変わらず、その他の中央区民及び東西線沿線民は、むしろ輸送効率の大幅な上昇が望める可能性もあります。仮に試合のある日に新札幌発着の特別列車が発着する前提でいくと、地下鉄終点である地下鉄JRの共同駅舎である新札幌駅まで行った後上野幌駅を挟んですぐ北広島駅がありますから、徒歩距離の大幅な短縮が望めます。(場合によっては、北広島との上野幌の間に、JRの協力でドーム直結の駅を作る案もあるようです。)

 ちなみにもし道外の方であれば、この問題については心配は一切必要ありません。北広島駅新千歳空港駅と札幌駅の中間の位置にあり、むしろわざわざ札幌まで行ってから地下鉄福住駅まで引き返す格好になる形にアクセス方法が縛られる現行の札幌ドームよりも、ずっとアクセスが向上します。苫小牧港にもずっと近くなるので、大洗の方から来られる方も安心です。観光地として北広島を再整備出来れば、もっと色々な選択肢も増えてくるでしょう。

 ここで北海道のスポーツを全て応援している立場としてコンサドーレ・レバンガに提案なのですが、北広島に3競技が協力して楽しめるスポーツパークを作りませんか。ファイターズとコンサドーレとレバンガで集まりましょう。札幌新千歳間にJRの協力で大規模輸送の出来る列車を運行するか、輸送能力の高い私鉄か地下鉄を通しましょう。コンサの名前から札幌を取りましょう。みんなであそこらへんの空いてる土地を活用すれば良いのです。地価が高く行政が腐っている札幌に固執する必要はありません。個々で北広島周辺にドーム球場、体育館を作ってスポーツの街にしてしまいましょう。

 

 まぁ、鬼も笑うどころでは済まない7年後のファイターズの心配より、巨大な段落の連発に入ってしまって集解を写す面倒が半端なくなり、遅々としてしまっている『後漢書』訳をさっさと進めたいところではありますが。

 

(2016/12/19 22:11 初稿)

(2016/12/19 22:29 改稿)