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渡来人、読文学。

中国史や野球、マンガや小説、アニメなどの感想についてのブログです。

ラブライブ!The School Idol Movieを見ました。

ラブライブ! 感想

 

 感想文を書くなんて小学生以来だなぁと思いながら、下手くそなりに書いてみます。

 今回がラブライブ!初視聴であったわけですが、非常に結構「心を持って行かれる」部分がありました。野球好きなもので、甲子園ものの漫画をよく読みます、ラブライブ!というものが甲子園的な大会を題材としているという話は折々聞いていたこと、あともう一つ、私の個人的事情によって、感情移入は非常にしやすかったですね。(以下、ネタバレ込み感想)

 

●メインストーリー

 本編を一切見ていない私は本大会がどうであったかは知らないのですが、単体としてよく出来た映画であったと思います。ドーム大会の開催のためのプロモーションライブの撮影のためにニューヨークへ行き、再三トラブルメーカーとしてのイベントが繰り返される中、穂乃果が出会った歌姫、穂乃果しか彼女の事に気づけないことで、歌姫の実在を疑わせ、帰りの到着の際に夢を連呼させることで、白昼夢の存在を意識させる。

  実は私、リアルアイドルはSPEEDしか好きになったことがない人間なんですが、終わりが決まっている構造という点で、彼女たちとある意味似た感じであったと思います。SPEEDの場合は、もっとドライなものが絡んでいそうな結末ではありましたが。(※1)正直、元SPEEDファンとしては、作り手側がかの歌姫に対してSPEEDを意識していた感じはあったように思います。決められていた解散とその後のニューヨーク行き、彼女が歌っていた曲のタイトル、つまりテーマが「As time goes by」であったという点で、ある意味でhiro(※2)を非常に想起させられました。

 

 その後、爆発する人気。人気が出てくる事で、プロモーションでのラストライブだけでは終わらない、終われない。後進への責任と、自分が抱くラブライブ(大会)の位置づけ、グループとしての決断に迷い、その中でニューヨークで出会った名前も知らない歌姫が日本で再登場し、単体ではやや陳腐かなと思われた冒頭の水たまりジャンプからの現代への演出へと、伏線を同時処理して重層的に回帰する構造は心が晴れていく気持ちになれました。

 スクールアイドルへの感傷と、それを断ち切ることで完成させてゆく決断。彼女たちの「歌」は終止符へと向かって行く。スクールアイドル全員でのライブの直前、最後の残り香として、歌姫の言葉が花びらとともに回想される。マイクだけは残っているけれど、彼女は実在していたんでしょうかね。穂乃果からの客としてのお呼ばれを、内心彼女に縋ろうとしていた事を察して突き放す姿がありましたから、もちろん実在性を疑わせる存在であるから良いという視点は理解しつつも、彼女の実在性を信じたいところではあります。

 スクールアイドル全員が集まったライブから、最後にアイドル定番の各員の名前を織り込んだラストライブで終える構造は、若干スクライド最終話を思わせるオーバーキル感漂う演出でしたが。

 

●キャラクター

 お目当てはナンジョルノということでエリーチカだったのですが、常識的過ぎるのか、クローズアップされる機会が少なかったように思いました。周囲をフォローイングするキャラクターなのかな、とも思いました。

 そんな中一番最初に可愛さを感じたのは凛とにこですね。色々な感情の動きが前向きで元気がでました。あとは海未のコミカルな悲観主義でしょうか。アレは可愛いですね。虐めがいがありそうです(直球)

 海外留学経験者としては、花陽の白米要求に笑わせて頂きましたが、アレはアレですね。ぶっちゃけ中国で鍋買って米買って留学先のホテルでミネラルウォーターで炊いた私が指摘していいものではない。ちなみに、南のお米もいいものですよ、みなさん。

 真姫ちゃんはあれなんでしょうか、周囲を攻めに転化させるような何かがあるんでしょうかね。周囲をエロスにしてしまうような。希ちゃんは、保護者に見せかけてやや悪巧みキャラ?理解を深めた方が楽しめそうなキャラでしたね。

 穂乃果ちゃんは、一種の共感を作り上げる構造でしたね。客体でみた感じがしないのでちょっとどうにもキャラクターとしての感想が言いにくいです。ストーリーと不可分な気がして、本編に期待かなぁと思います。主人公の宿命でしょうか。

 ことりちゃんも、その彼女の「驥尾に付す」といった感じで印象が薄いです。縁の下の力持ち感はでておりましたが。

 A-RISEのつばさちゃんについて、個人的にはあのタイプ大好きですね。SをそそるSっぽい臭いがします。

 

●歌

 色々なアイドル系ソングと比較してしまうのですが、傾向としては個人的な感想としてはややマクロス系であったように思います。そこはロボットアニメのサンライズというところでしょうか。一番いいなと思ったのは、プロモーションライブの曲ですかね?やはりナンジョルノの歌声は一番好きです。

 

●総論

 伍子胥@nyantarou0714さんからのおすすめで映画の方から見てみましたが、本編にとても興味がそそられました。丹念な描写での切なさを喚起させるアプローチに心が揺さぶられるものがありましたね。スクールアイドルという、ある種球児に比定される存在を作りあげることで、ともすればサザエさん時空の安心感に落とし込まれてしまいがちの二次元アイドルというものを、元来アイドルというものが「期限のあるもの」であるという事実に回帰させ、10代の頃のような、心の深いところに触れてしていったように思いました。徐々に本編も見ていきたいと思います。

 

(※1)SPEEDはなんだかんだ寛子さんのロリータボイス頼りだったんですよね。歌手として期待されていた絵理子さん、今は議員になってしまいましたが、彼女は成長するにつれて歌い方に妙な癖が出てきてしまい、容姿単体で勝負出来た多香子さんが、言ってはアレですが演技も歌も単体で勝負出来るものは全部ダメでした(そもそも、喋らせるとやや吃り気味で人前では躓かずに喋ることが一切出来ないような、アイドルやってなければ天然以前の非リア一直線タイプだったので……)。仁絵さんはダンスが格好が良かったので女性人気がありましたが、やはりグループとしての人気で、多香子さんと同じく単体で勝負し得るものではありませんでした。寛子さんが中学を卒業してしまう=女性としての10代中盤の声変わりに入ってしまう2000年3月時期に解散というのは、ある程度個々が勝負できるものが出来上がって行かない時点で、本当に決まっていたものだと思います。

(※2)hiroの1stソロシングルが「As time goes by」で、ニューヨークの市街を回るという演出だったのです。

(16/12/05 23:26 初稿)